【HSP】美大生で就職活動をしていた頃の話
こんにちは、moonです。
私は数ヶ月前まで芸術系の大学生で就職活動をしていた。
はじめたのは当時大学3年生。遅めのスタートだった。
周りの友人ものんびりしているように見えた。
私にとって就活はとても大変で困難だった。
今回は、その当時どんなことを思っていたか、何に悩んで苦しかったか、どんなことを大切にしながら取り組んでいたかなどを書いてみようと思う。
就職するという選択
大学3年生になると、就職や進学など卒業してからの話が多くなる。
私は進学することは全く選択肢にはなかった。美大で4年間学んで、さらに院に進みたいとは思わなかったから。
残ったのが就職。
就職。。。
働く。。。
社会人になる。。。
私にできるのか、なれるのか。
働くのはまだ当分先のことだと思っていた。
どうして人は仕事をするのか。なぜ働かなくてはいけないのだろう。
哲学みたいな疑問が浮かんだ。
そういうとき私は本に頼る。
図書館にある本でそういうタイトルのものを数冊読んでみた。
読んでみてもあまり実感はなく、でも得たことはいろいろあった。
なんのために働くのか・・・
その疑問に『稲盛和夫/働き方』では筆者の考えが書かれていて、とても心に響いた。
働くことは人間を鍛え、心を磨き、「人生において価値あるもの」をつかみ取るための尊くて、もっとも重要な行為である。
働くということの最大の目的は、私たちの心を練磨し、人間性を高めることにある。
働くことで人は、自分という人間を高めていく。
仕事を通して価値あるものを手にいれる。
働くことは人間の成長や人生という大きなスケールにおいてもとても重要なことなのだ。
いやなことばかりではなく、嬉しいこともある。
人が成長するとき、そこに困難がある。その先に少し大人の自分がいる。
本を読んでみて、そうなんだなと思いながらも、不安はある。
でも、働くってどういうこと?と働く目的の答えは知ることができた。
自分を知る
まずは、自己分析から。
私はどんな人間なのか、どんなことに興味があって、何が好きで得意なのか。
苦手なことは何か。小さい頃はどうだったか。そんなことを振り返ってみる。
自分をよく知っている人に聞いてみたりして、自分自分を理解していく。
私にはHSPという気質があるため、それも仕事選びでは重視する。
箇条書きにして書いてみたり、目に見えるようにすると自分がどんな人間なのか少しわかってくる。
【私の場合】
得意なこと
・人の話をじっくり聴くこと
・細かい作業に集中すること
・絵を描くこと
・黙々とモノを作ること
・慎重に物事を進めること
・人の気持ちに寄り添うこと
苦手なこと
・スピードを求められること
・素早い判断
・知らない人に接すること
・騒がしいところ
・競争すること
・人前でプレゼンすること
どんな仕事に就きたいか
興味のあるものは、芸術に関われることやモノを作ることだった。
昔からこれは変わらなかった。
私はPCを使用するデザインは向いていないんだろうなと在学中にわかっていたため、
デザイン職は避けていた。
そのため、職人のような仕事に自然と心惹かれていった。
現実的には、このような仕事はそもそも求人があまりなく、あったとしても体力的に自分には厳しそうだと思った。
弟子入りをしたとしても、精神面と体調の不安、お金の心配もあった。
そこで、私は新卒で募集をしていて、週に二日は休める生活の安定を重視した。こんな感じで自分にできそうな仕事はないか探していった。
私の仕事選びの条件
・黙々とモノを作る仕事
・接客、販売、営業、事務以外のお客様と直接かかわらないこと
・スピード重視よりも丁寧さや慎重さを活かせること
・残業がないこと
・完全週休二日制
・刺激が少ないところ
・大きいとことより人数が少なめのところ
・トイレに行きやすいこと
・残業がないこと
など
こんな風にたくさんある。
給料や勤務地も重要だけれど、その前に自分が続けていけるところでなくてはならない。
採用試験を受けるが・・・
興味のある仕事がいくつか見つかった。興味の対象が狭い自分にとってはうれしいことだ。
そもそも興味を持てなければ受けてみようという気持ちにすらならないから。。
そこで、まずは書類審査。。
私の通っていた学校では、履歴書の添削や面接の指導など就職活動に関することすべてに力になってくれるキャリアセンターのようなところがあった。
私は何度もそこへ足を運び、就職のベテランスタッフさんに抱えている悩みを相談したり、 書いた履歴書を見てもらったりした。
私は本当にとてもお世話になりました。
もし、そういう場所があったら一度話を聞いてもらうのもいいかもしれない。。
私が使っていたのが大学の履歴書で、そこには自己PR、学生時代に力を入れたこと、
志望動機を記入する欄があった。
これには初めて書くとき、書き方とか教えてもらってもかなり悩んだ。
企業の求める人物像と一致するように心がけていて優先していたから、自分の本音とか置き去りにしてしまい心で納得できていないこともあったりして。。
私は、送る企業が違っても、自己PRと学生時代に入れたことはあまり変えなかった。
自分の強みや長所は絞っていた。
それに応募するたびに変えていたら自分が混乱する。。笑
志望動機だけは企業によって特徴があるので、変えていた。
だから私がいちばんどんな風に書こうか悩んだのはここだった。
この会社でなければならない理由。
自分が貢献できる理由。
なぜ他社ではなく、当社なのか。
どんな仕事がしたいのか。
どれくらいの熱意で志望しているのか。
そういうことは面接官も知りたいこと。
そういう疑問に対して説得力のある考えを伝えて、納得してもらわないとと。。
私は答えのないことに対して何かを考えたりするのは好きだけれど、説得力を求められると難しい。。
でも、何とか履歴書を書いて、添削してもらった。
私は必要最低限、重要な要素を残して書くことがうまくできず、文字が小さく見にくくなっていることを指摘してもらったので、見る人が見やすいように大きめに書くのも大切なんだと学んだ。
履歴書の次に待っている面接が私はとても苦手だった。
とにかく初対面の人には緊張してしまうので、慣れなければいかん。。
繰り返し、練習。練習。。
新卒応援ハローワークも利用させてもらい何度も通って面接を指導してもらった。担当してくれた人は本当に熱心に話を聞いてくれて、話しやすくてとても人間的に魅力的な人だった。
そういう人に見てもらえたことは本当に幸運なことだった。
【内向型の私が学んだ面接で大切なポイント】
・自然に現れる笑顔が面接官と自分を和ませる
・最低限、志望動機だけはきちんと伝えるぞーという気持ちでいる(これを聞かない面接官はいないと思うから)
・目の前の人に目線を向けて、相手の立場になって話す
・困った時は自分をアピールする
・焦らなくてもいい。即答しなくてもいい。心から思っていることを自分の言葉で伝える。
・ずっと目を合わせている必要はない。面接でも、普通の会話みたいに話す。変に敬語を意識しすぎると話しにくくなる。(←これでよく失敗し、緊張しすぎた。。)
↑繰り返し模擬面接をして得たことはこんな感じ。
私はくどいけれど、なかなかここで働きたいと思えるところが見つからなかったので、試験を受けた会社は少ないです。
興味もないのに受けに行くほどの余力はなかった。。
落ちて落ちて落ちて。。。
私は焦っていた。
気がついたらもう大学4年の1月ではないか。。
私の就活はまだ続いていた。
この時期に、学校の就活イベントでこれを受けた受講生のほとんどが3ヶ月以内に内定をもらっているというものだった。
私は速攻参加希望届を提出した。
受けてみて、私ともう一人同じ学科の人がいた。
何と2人だけ!?笑
でも、その分じっくり学べたし、模擬面接みたいなこともしたり実践的だった。
やっぱり何度やってもドキドキして苦手なものはあるんだよ。。
でも、やっぱり回数重ねるとその恐怖心も少しは和らいでくる。
私はここで、改めて見直すべき点に気づくことができた。
受けてみてよかった。
その後、1ヶ月後くらいにようやくはじめての内定がもらえた。
嬉しかった。
これで、ようやくあの焦りから解放されると。。
こんな風に私の就活は終わりを告げた。。
長い長い11ヶ月ほどにも及んだはじめての就職活動。
でも、自分と向き合って、人と話して、考えて考えて、この経験ができたことを感謝している。
とても恵まれていた。
仕事がもともと決められていなくて、自分で選べるというのはとても幸せなことだと思う。
記事のまとめ
今回は自身の美大生の就職活動の話を書いてみました。
思い出すのもしんどいことがありますが、全力でやったと自分では思っています。
それにはたくさん応援して力になってくれた人がいて、私はいつも様々な人に支えられて今があると感じています。
自分自身と向き合って、嫌な部分を見ることは避けたいけれど、そういうところがあることを認めてあげることから何かがはじまると思ったりもします。
この記事から何か役に立てれば幸いです。
長くなってしまいましたが、
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。