卒業式に、ある人の言葉を聞いて涙が滲んできた話
こんにちは、moonです。
私は先日、4年間通っていた学校を無事に卒業した。
今までのさまざまな出会いと経験のすべてに感謝の気持ちでいっぱいだ。
今の自分がここにいるのは、いろんな人のおかげだと、心からありがたいと感じている。
住む場所も周りの人たちも変わっていく。。
環境の変化とまだ見えないものへの不安な気持ちと、新しい出会いの予感と、、、
いろいろな感情が私の中にある。
先日の卒業式で、私はある人の言葉を聞いて目が潤んできた。
そして、お世話になった先生のメッセージを聞いて気づいたことがあった。
このとき感じていたこと、思い出したこともあった。
今回は、そのことについて書いてみたい。
印象に残っていることば
私は壇上に立つその人の名前も知らなければ、話したこともなかった。
ただの学生がそうそう会えるような人ではないだろう。数千人の前で話すのだからとても偉い方なんだと思う。
その人は、こんなことを話してくれた。
「いのちを大切にしてください。自分のいのち、相手のいのち、植物や動物のいのち、すべてのいのちを大切にしてください。」
とおっしゃった。
私はこのとき、この世に生まれた喜びやその重みと尊さを感じていた。
いのちには限りがある。
私は小さい頃から犬がそばにいる生活を送っていた。
8歳のとき、大好きだったその子と二度と会えなくなってしまった。
大切な存在のいのちがおわるということが、どれほど悲しく、つらく、さみしいのかをこのとき感じた。
一瞬にして、今までの日常が変わる。
楽しい時間、愛おしい時間、ぬくもりと優しさが溢れる時間が過去のものになる。
それからまた、犬と暮らした。ハムスターやインコ、金魚などいろんな生き物がそばにいた。でも、みんな自分より先にいなくなってしまった。それは自分の記憶となり、あたたかいもの、大切なものとして心の奥に存在している。
私は生き物が好きだ。感情がわかるとかわからないとか、気持ちが伝わるとか伝わらないとかあるけれど、ただ、彼らと触れ合うことが好きなのだ。優しい気持ちになれるのだ。
その小さい頃からの記憶が、いのちがどれほど大切で、生死がどれほど人の心に影響するのかも感じていた。
だから、いのちを大切にと話してくれたその人の話に涙や過去の感情が込み上げてきた。
お世話になった先生もおっしゃっていた。
「自分を大切にするということは、自分を大事に想ってくれる人を大切にすることと同じことだよ。」と。
私は、前にもこのような言葉をどこかで聞いたことがある。でも、そのときはよくわからなかった。自分を大事にすることの意味がわかっていなかった。
でも、このまえはなんとなくわかってきたような気がしたんだ。
想像してみたんだ。自分がこの世を去ったとき、だれが悲しむのだろう、涙を流すのだろうと。そうしたら私にとって大切な人の姿が頭に浮かんだ。もし、私にとって大切な人がいなくなったら、私はどうなるだろうか。悲しみとつらさで耐えられなくなるかもしれない。
だから、私は大切な人を悲しませないためにも自分を大切にしようと思った。
さいごに
今までの出会いと経験のすべてに「ありがとう」と伝えたい。そして、これからの出会いと体験することすべてに「よろしくね」と伝えたい。どんなときも心と身体に愛情を。愛することを大切にしたい。今の自分があるのは、かけてもらったたくさんの言葉と愛されていることのあたたかさ、自分では気づいていない多くのもののおかげだ。
自分を見失うこともこれからあるかもしれない。でも、自分が持っているものに感謝して、そのとき感じている感情も生きていることの証だと、感謝して生きたい。
読んでいただき、ありがとうございました。