たくさん稼ぐよりも、ゆとりをもって生きることの楽しさを教えてくれた本。
こんにちは、moonです。
ここのところ、自分の体力や体調、メンタルの揺らぎとかから私はバリバリ働いてたくさんお金を稼ぐには向かないのではないか、あまり楽しめないのではないか、すぐ疲れてしまうし。。
そんなことを感じている。
ひと月どれだけのお金があったら毎日生き生きと心穏やかに暮らしていけるんだろう。
自分にとって大切なものがあればそれできっと満たされた生活を送れるのではないか。
もっとお金を稼がなくてはと思わなくても、最低限必要なものを明確にしていって生活を合わせていけば心も身体も時間的にもゆとりを持った生き方ができるんじゃないか。
そんなことを思っていると、ある一冊の本に出会いました。
この本の著者は、週2日働いて週5日休みの隠居生活をされている。
家賃2万円代のアパートに住み、スコーンを手作りしたり、節約でもいろんな工夫をされている。
必要なものだけを購入し、毎日を楽しく過ごされている。
文章もクスッと笑えてしまうところがあったり、過去にそんなことが……とつらい体験話もあった。
フツウってなに?という問い、世の中のルールや常識はあてにならないこと、毎日をハッピーにする思考術とか書いてある。
とても興味を惹かれるテーマだ。
それについての著者の考えが述べられている。
将来やりたいことがない
そこで、どうしても進まなきゃいけないときは、消去法がオススメです。
というのは、人間、やりたいことはわかんなくても、やりたくないことだけは意外と迷わないんですよね。
目の前にある選択肢から、どれをやりたいかではなく、やりたくないものからどんどん消去していきます。
残ったものから「これならまあガマンできるかな」というものを選ぶんです。
あー、いいのいいの、完璧じゃなくて。これ正解とかないですから。
繰り返しますが、大切なのは「好きなことで生きていく」じゃなくて、「イヤなことで死なない」。そんなハードル高く設定しないほうが、後から絶望しなくてすむのです。
-『大原扁理 著/年収90万円で東京ハッピーライフ』-
私はいつも目の前にある選択肢から完璧なもの、できるかぎりベストなものをと思って決めようとしていた。
慎重に考えて、メリットの多いものをと。
どうしてだか無意識に完璧さを求めているような気がする。
今まであまり意識してなかったけど、完璧主義といわれたこともあった。
全くの無自覚で自分の中では当たり前すぎていた。
自分の欠点は改善すべきものだと思っていたし、いい結果が出てもすぐ調子に乗って失敗するから油断大敵と自分に言い聞かせる。
自分の中のルールを他の人に押し付けているつもりはなかったけど、頭の中では見下していたこともあった。
イヤな奴だなじぶんと思った。。
その時は他の人を下に見て自分は下にはいくまいと努力していたつもりだったけど、楽しかったか?と聞かれたらノーだった。
ガマンとか行き詰まるという感覚に近かった。
何かやりたいことを見つけなくてはいけない、夢やビジョンを持たなければいけない。何もしていない一日を過ごしてはいけない。
こんな風に思っていたから、何かを始めてみるとか、行ったことのない場所に行ってみるとか、新しい経験が大切なのはわかってるんだけど、なんせ人混みはニガテだし、移動するだけでめちゃめちゃ疲れるんだもの。
休日は家に引きこもって本でも読んでゆっくりしていたいというのが本音だ。
でも、外に出て気分転換したらとかいわれると家にいることがあまり良くないのかとも思うんだ。
でも、この文章を読んで完璧じゃなくていいんだと気が楽になった。
世の中のルール
わたしは週5で働かないし、連休だからって旅行に行かないし、クリスマスだからって恋人作るのもおかしいし、返済能力がある証明のためにクレジットカードを持つとかローン組むとか、こういうことが全部、もうわたしにとってはほとんど 異次元の発想。よく思いつくなあってある意味感心しちゃう。
仕事は食っていけるだけする。旅行は行きたいと思うなら行く。好きな人がいれば一緒にいる。手持ちのお金で買えるものだけで生活する。
世の中の当たり前に従わなくていいんです。もっとシンプルにいこうよ。
-『大原扁理 著/年収90万円で東京ハッピーライフ』-
わたしも共感するところがありました。
多くの人が思っていることを自分もそれに従わなければいけないなんて思わず、自分の心の声はなんと言っているだろう。
そこに自分なりの価値観があるのかも。
ファッションと姿勢
わたしがイギリスにいたとき、あっちの若い人なんて、たいしたもん着てないんです。ティーンの頃から履いてる短パンとか、プリントも洗いざらして元がなんて書いてあったのかわかんないようなTシャツとか、股間が破れたパジャマとかさ(笑)。
で、そんなボロい服着てても、姿勢がいいから堂々として見えるし、かっこいいんだな。
あれって、もともとの筋肉のつき方も違うのかもしれませんね。でも、真似する価値は絶対ある。そして、店とか家とかに全身映る鏡がたくさんあって、イヤでも自分の姿勢を確認させられる。あれは良い文化だと思う。
-『大原扁理 著/年収90万円で東京ハッピーライフ』-
姿勢がいい。
それだけでかっこいい。魅力的だ。
どんな素敵な服を身につけていても、姿勢がわるいとその人自身の魅力も半減してしまう。
どうでもいいんだけど、わたしは中学生の頃、運動部に所蔵していたんだ。
もう帰るときで歩いていたときに、その顧問の先生に「〇〇(わたしの名前)、おばあさんみたいだよ 」って苦笑いでいわれたことあるんだよね。。(>_<)
当時はかなり自尊心が低かったから、そういうのも姿勢をわるくしてしまっているのかもしれないな。
心がシャキッとすると姿勢も良くなったり、その反対に姿勢良くすることを心がけているとだんだん心も前向きになっていくかもなぁ。
さいごに
この本を読んでみて何か心の重りが軽くなった気がしました。
わたしは世の中の常識やルール、また自分の中にある偏った思い込みに従って生きていて、それが自分の負担になっているかもしれないということに気づかされました。
大多数の意見と自分の意見は違っていていいんだ。
完璧でなくていいんだなと。
ゆっくりと あまり高い目標を設定せずに昨日の自分より一歩前へ進んでいたらそれでいいと思って生きてみようと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。