内向型HSP・moonのブログ

シャイで超内向的なmoonが日常から感じたことを綴るブログです。

【HSPにおすすめしたい本】『吸涙鬼』を読んで感じたこと。

こんにちは、moonです。

 

この前、私は涙が溢れてなんだか様々な感情が混ざってとても混乱してしまうような作品と出会った。読み終えてから、とても純粋で深い愛と切なさを感じた

とても強い衝撃を受けた。いのちの大切さと愛することを教えてくれた本だった。

 

吸涙鬼 -Lovers of Tears- (100周年書き下ろし)

吸涙鬼 -Lovers of Tears- (100周年書き下ろし)

 

 

今回は、この本を読んで感じたことや気づかされた大切なことについて書いていきたいと思う。

 

*作品の内容に触れているのでネタバレになってしまう部分があるかもしれません。それでもよろしかったら読み進めていただけたら嬉しいです。

人と違っていること

主人公の二人は、とても感受性が強く心優しい人たちだ。彼らには他の人とは違っているところがあった。だから孤独を感じているようだった。私は主人公の高校生の少女が好きなものにとても共感した。人のいない静かな庭園にいると心が落ちついたり、ほんのりと漂う花の香りや夜の澄んだ空気が心地いいと感じるところなど。彼らが感じていることに私はしっくりくるようなものがいくつもあった。その繊細さが自分と少し近いものを感じた。しかし、彼らはとても重いものを背負って生きている。そこが自分とは違っていると思った。私には想像もできない孤独と不安を感じているだろうと思う。

私は彼らの思うことや感じることに触れて、とても美しく愛情深い人たちなんだと思った。

 

自分のいのちを大切にしなくてはならない

この本はいのちの尊さを教えてくれる。自分のいのちは自分だけのものではない、そのいのちを大事にしなくちゃいけないんだというメッセージが込められているように思う。いのちには限りがある。自分の心も身体も大切に扱ってあげる。愛する人にもそんなふうに大切にする。それが幸福なのだということを感じた。

この作品には、生まれ変わるという神秘的な場面がある。今までの自分とは違って新しい自分になること。それにより主人公の少女は前よりも活動的になれるエネルギーを得ることができた。そして強くなった。それはもう一人の主人公の彼のおかげだ。その愛情が生み出したもの。何かを得たら、何かを失う。それは自然なことだけれど、とてもかけがえのないものだと感じた。

 

自分と似ている人

主人公の高校生二人の少女と青年は、お互いに惹かれあった。それは二人がとても似た者同士だったからかもしれない。ずっと長く親友でいる人は自分と似ている部分がある人たちばかりだ。それはみんなそうなのだと思う。直感的にその人といる空気感が好きだったり、落ちついたり、楽しいと感じたりする。そういう人たちがいると知っていたら孤独を感じることは少ないのかもしれない。だから、自分と感じ方や考え方が似ている人には自然と惹かれてしまうのだろうか。私はそういう人たちと出会って話がしてみたい。それは自分と同じHSP気質を持つ人たちかもしれない。このお話の主人公たちもHSPのように感じる。異質なものを持っていて彼らほどの複雑さや生きづらさは私にはないけれど、私は彼らに大事なことを気づかされた。この本を読んでよかったと思う。

 

さいごに

今回は、『吸涙鬼』という本を読んで感じたことについて書いてみた。読み終わったらなぜだかとても切なくなって、でも救われるような幸福を感じて涙が溢れてきた。感情をこんなふうにさせるのは私にとってこの作品から感じることが多かったからだと思う。これから自分自身を大切に、そして愛する人を大切に生きていこうと思った。自分を想うよりもだれか本当に大切な人のことを想うほうがエネルギーが生まれてくることをこの本を読んで感じた。HSPの人には特におすすめしたい一冊。感受性が強い主人公が何を感じて、どんなふうに生きているのか、この本には現実とは離れた神秘的なところがあるけれど、その部分も引き込まれるようなものがある。

ぜひ気になった方は手にとってみてください。

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。